イオン交換膜電気透析法により脱塩した脱脂粉乳溶液の理化学的性状について : II. 固形分16%の脱脂粉乳溶液について
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概要
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前報2)において,8.33%脱脂粉乳溶液の脱塩による理化学的性状変化を報告した.本報においては,濃度の変化による影響をみる目的で16.14%の個形分濃度の脱脂粉乳溶液を前報2)と同様の方法で脱塩してその性状変化を分析し,その結果を前報2)の結果と比較検討した.1) 前報2)と同じく固形分濃度16.14%で脱塩した場合でも比電気伝導度(κ)が初期の値の1/20,および灰分含量が初期の値の1/6.2となるまでは,何ら不都合を生じることなく脱塩できた.2) 脱脂粉乳溶液の濃度が8.3〜16%の間で変化しても,各塩類は一定の減少傾向を示すことが明らかになった.3) 固形分量でみた処理能力は,前報2)に比べて本報の場合1.65倍となったが,これはスタート時に使用した電流に比例しており,能力面での最適条件をスタート時の限界電流密度で比較して決定しうることが明らかになった.
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