牛屠体の構成と筋肉:骨比に及ぼす栄養水準の影響
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概要
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日本短角種去勢牛45頭を供試して,屠体の構成と筋肉:骨比に及ぼす肥育時の栄養水準の影響を,発育を追って検討した.栄養水準は濃厚飼料と粗飼料を飽食給与したものを「高」水準,1日増体量が0.75kg程度,および0.60kg以下になるように飼料を制限給与したものをそれぞれ「中」および「低」水準とし,高-高,中-中,中-高および低-低の4処理区を設けた.中-高区の栄養水準の切換えは,平均体重が400kgに達した時点で行なった.また各区ともと殺開始は体重400kg程度を目標とした.その結果,同一枝肉重量で比較すると,低-低区の屠体は他区のものより筋肉,骨重量が多く,脂肪重量が少なかった.また中-高区は肥育前半に増体を抑制したにもかかわらず,同一枝肉重量,同一骨重量のいずれで比較しても,高-高区とは筋肉重量に差が認められなかった.筋肉プラス骨重量に対する筋肉:骨比は肥育時の栄養水準に影響され,低-低および中-中区のそれは中-高,高-高区のそれよりも有意に小さかった.
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