麻痺性貝毒産生渦鞭毛藻によるアサリの毒化試験とその毒組成について
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概要
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広島湾産麻痺性貝毒(PSP)産生渦鞭毛藻 Alexandrium tamarense の培養藻体を2, 4, 6, 8および10日間アサリに投与し,毒の蓄積過程を調べた.アサリのPSP蓄積率は4.2〜8.1%と低く,アサリの擬糞の中に未消化と思われる A. tamarense 細胞が多数認められ,アサリは投与した A. tamarense の一部を取り入れていると考えられた.また,A. tamarense には,β エピマーが72.8 mol%含まれていたが,投与2日目のアサリ体内では α エピマー(53.0 mol%)の急激な増加が起こり,以降,毒組成はほぼ平衡に達した.このことから毒の蓄積過程の早い段階で,取り込まれた毒成分の β エピマーからαエピマーへの組成変化が起こることが示唆された.
著者
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浅川 学
広島大学大学院生物圏科学研究科
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高山 晴義
広島県水産試験場
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浅川 学
長崎大学 大学院生産科学研究科
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別府 理英子
広島大学大学院生物圏科学研究科
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坪田 真生子
広島大学大学院生物圏科学研究科
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伊藤 克敏
広島大学大学院生物圏科学研究科
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宮澤 啓輔
広島大学大学院生物圏科学研究科
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