咀嚼によりめまいが誘発されたCosten症候群症例
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概要
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We report a case of Costens syndrome that showed chewing-induced nystagmus and vertigo. A 31-year-old woman visited our hospital complaining of chewing-induced vertigo 5 days after dental therapy. During chewing a stick of gum, she complained of vertigo and showed nystagmus beating to the right, the direction of which changed to the left thereafter. No spontaneous and positional nystagmus or any abnormalities in the neurological examination could, however, be found. The chewing-induced nystagmus and vertigo gradually disappeared within 2 weeks. Costens syndrome is associated with various symptoms due to temporomandibular dysfunction. In the case, it is suggested that malinterdigitation after dental therapy caused temporomandibular dysfunction, resulting in the chewing-induced nystagmus, therefore, Costens syndrome was diagnosed.Eustachian tube hypothesis, Tensor tympani hypothesis and otomandibular ligament hypothesis that accounted for temporomandibular dysfunction-induced aural symptoms in patient with Costens syndrome had been proposed, but recently were withdrew. On the other hand, it is reported that reciprocal connections between trigeminal and vestibular nuclei. The trigeminal somatosensory input associated with temporomandibular dysfunction after dental therapy may cause chewing-induced nystagmus via the trigemino-vestibular connection in the brainstem in the case.
著者
-
関根 和教
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部感覚情報医学講座耳鼻咽喉科学分野
-
今井 貴夫
大阪大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学講座
-
立花 文寿
立花耳鼻咽喉科医院
-
松田 和徳
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部感覚情報医学講座耳鼻咽喉科学分野
-
佐藤 豪
屋島総合病院耳鼻咽喉科
-
武田 憲昭
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部感覚情報医学講座耳鼻咽喉科学分野
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