慢性腎不全による成長障害に対するrecombinant human Growth Hormoneの使用経験 : ——腎機能の悪化を来した1例——
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概要
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慢性腎不全により著明な低身長を呈していた患児に対してヒトリコンビナント成長ホルモン (rh-GH) による治療を試みた。症例12歳,両側水腎症に起因する萎縮腎・慢性腎不全の女児である。身長124.6cm (-4.8SD),骨年齢10歳6カ月,内因性クレアチニン・クリアランス21.7ml/min/1.73m2であった。成長ホルモン負荷試験では,部分的な成長ホルモン分泌不全を合併していた。rh-GH 12IU/週の投与を行った。年間身長伸び率は投与前2.8cm/年から投与期 間中 は7.1cm/年と良好な結果を得た。しかしrh-GH投与開始腎機能は悪化傾向となり,約1年後中止となった (Cr: 投与前3.5mg/dl,投与中止時6.5mg/dl)。投与中止により身長の伸び率は低下,同時に腎機能は徐々にではあるが回復傾向となった。慢性腎不全に起因する成長発育障害に対してrh-GHは有効な治療法と考えられたが,同時に腎機能の悪化に対する注意も必要である。
- 日本小児腎臓病学会の論文
著者
-
沢田 淳
京都府立医科大学小児科
-
衣笠 昭彦
京都府立医科大学
-
木崎 善郎
京都府立医科大学
-
小松 博史
京都第一赤十字病院 小児科
-
小松 博史
京都府立医科大学小児科
-
川勝 秀一
京都府立医科大学 小児科
-
石割 康平
京都府立医科大学 小児科
-
四方 あかね
京都府立医科大学小児科
-
石割 康平
京都府立医科大学 小児科
-
四方 あかね
京都府立舞鶴こども療育センター
-
沢田 淳
京都府立医科大学
-
木崎 善郎
京都府立医科大学大学院小児発達医学
-
川勝 秀一
京都府立医科大学 小児科
-
小松 博史
京都府立医科大学 小児科学教室
-
小松 博史
京都府立医科大学小児科学教室
-
四方 あかね
京都府立医科大学 小児科学教室
-
四方 あかね
京都府立医科大学小児科学教室
-
衣笠 昭彦
京都府立医科大学小児科学教室
-
木崎 善郎
京都府立医科大学小児科学教室
-
川勝 秀一
京都府立医科大学小児科学教室
-
石割 康平
京都府立医科大学小児科学教室
-
沢田 淳
京都府立医科大学小児科学教室
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