病原性大腸菌O157感染症の姉妹例: 1例にHUSを発症し支持療法で軽快した症例
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概要
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ベロ毒素産生大腸菌 (VTEC) O157感染症の2歳と4歳の姉妹例を経験した。このうちの1例はHUSを発症し，支持療法のみで約1週間の経過で重症化することなく軽快した。 我々は特異的療法を行わなかったが，今後軽症例に対する特異的療法の適応についての検討が必要と考えられた。 HUS非発症例では血便の期間は2日間であったが，HUS発症例は4日間持続した。血便の期間の遷延はHUS発症の危険因子と推察された。 VTEC感染初期に1例には抗生剤 (FOM) を少量，短期間投与した。もう1例は抗生剤を投与しなかった。抗生剤を投与した症例はHUSを発症せず，投与しなかった症例はHUSを発症したことから， FOMの少量，短期投与がHUS発症を予防した可能性が示唆された。
- 日本小児腎臓病学会の論文
著者
-
家原 知子
京都府立医科大学附属病院小児科
-
沢田 淳
京都府立医科大学小児科
-
山根 秀一
京都府立医科大学小児科学
-
西田 真佐志
京都府立医科大学小児疾患研究施設小児科
-
安野 哲也
京都府立医科大学小児科
-
西田 真佐志
京都府立医科大学 小児科
-
沢田 淳
京都府立医科大学
-
安野 哲也
京都八幡病院 小児科
-
河村 栄美子
京都八幡病院 小児科
-
永井 利信
京都八幡病院 内科
-
樽見 隆雄
京都八幡病院 外科
-
家原 知子
京都府立医科大学 小児科
-
西田 真佐志
京都府立医科大学 小児科
-
沢田 淳
京都府立医科大学 小児科
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