2004年台風10号豪雨で発生した徳島県那賀町阿津江の破砕帯地すべりと山津波
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概要
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小出(1955)の定義による破砕帯地すべりは今日の知識からすれば付加体分布地域で多発している.破砕帯地すべりは地すべり性崩壊であると小出(1955)が記述しているように,崩壊時に破壊された地すべり移動体は山津波となって谷を流下し,しばしば末端では河川を堰き止める.見学地である阿津江の事例には,このような破砕帯地すべりの特徴がくまなく現れている.見学は末端部から発生域へと進めていこう.末端部では,坂州木頭川渡った山津波が対岸の斜面を50 mほどの高さまで乗り上げている.ここでは,山津波の流れを記録する樹木に刻まれた流下痕跡を観察し,一旦は斜面に乗り上げた土砂や構造物の大部分を洗い流した強い引きの流れの存在,山津波の一部が坂州木頭川を跳び越えている状況を確認する.発生域では,崩壊頭部のクラック群・緊張した樹根,崩壊壁の地質を,発生源の谷底では新旧の土石流堆積物,破砕帯,断層を観察する.
著者
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村井 政徳
高知大学大学院黒潮圏海洋科学研究科
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横山 俊治
高知大学理学部
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西山 賢一
徳島大学総合科学部
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西山 賢一
徳島大学総合科学部自然システム学科
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中屋 志郎
京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻
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大岡 和俊
株式会社サンブレーン・プラン
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中野 浩
株式会社創研技術
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村井 政徳
高知大学大学院黒潮圏海洋科学研究科黒潮圏海洋科学専攻
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横山 俊治
高知大学理学部自然環境科学科
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