マイクロチャンネル内におけるスチレン・メタクリル酸メチル共重合
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概要
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内径500μmのステンレスキャピラリーをマイクロリアクタとして高分子重合反応を行った. 2,2′-アゾイソブチロニトリル(AIBN)を開始剤としたスチレンのラジカル重合では閉塞することなく, 数平均分子量で約10000の高分子を合成できた. 次にT字ジョイントを用いてスチレンモノマー(St)とメタクリル酸メチルモノマー(MMA)をリアクタ内に供給して共重合反応を行った. この場合, 開始剤AIBNは片方のモノマーと混合して供給した. 本実験条件ではリアクタ入口で2相流が形成され, 重合と共に2相の粘性が異なる. そこで粘度の異なる2相流の流動挙動について検討した. マイクロリアクタで合成した共重合体と, 原料および開始剤を均一混合して生成した共重合体の組成を比較した結果, MMA側に開始剤を加えた場合に, 反応初期にMMAの重合が進み, 液の粘度が増大してチャンネル内の滞留時間が長くなることから, 均一混合系とは大きく異なる組成の重合体を得ることができた.
- 2004-03-20
著者
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外輪 健一郎
徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部先進物質材料部門
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外輪 健一郎
九州大学大学院工学系研究院 応用化学部門
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草壁 克己
九州大学大学院工学系研究院 応用化学部門
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草壁 克己
九州大学大学院工学研究院 応用化学部門
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末吉 幸大
九州大学大学院工学研究院 応用化学部門
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草壁 克己
九州大学大学院工学研究科材料物性工学専攻
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草壁 克己
福岡女子大学人間環境学部
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外輪 健一郎
九州大学大学院工学研究院 応用化学部門
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