亜鉛および鉛の塩化揮発挙動に及ぼす溶融飛灰中の形態ならびに共存元素の影響
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概要
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本研究では,原料や処理方式の異なる種々の溶融飛灰に含まれる有価金属の効率的な分離回収プロセスの開発に関する基礎データの取得を目的として,3種の溶融飛灰を単独で,もしくは添加剤を加え,窒素気流中873–1073 Kで加熱したときの鉛および亜鉛の塩化揮発挙動を詳細に追跡した.各灰中に共通して含まれる酸化鉛の塩化揮発の促進には,ポリ塩化ビニルが効果的であった.また試料により,酸化亜鉛や硫化亜鉛,炭酸亜鉛,珪酸亜鉛,アルミノ珪酸亜鉛などの形態を取っている亜鉛は,単独加熱では揮発形態への移行は見られなかった.しかしポリ塩化ビニルを添加することで,酸化亜鉛やアルミノ珪酸亜鉛は1073 Kでほぼ完全に揮発分離させることが可能であった.一方,硫化物や珪酸塩は,ポリ塩化ビニル由来の塩素や炭素では揮発反応が進行しないことが明らかとなった.これに対して炭素粉末を混合して加熱すると,亜鉛の揮発率は著しく増大し,すべての溶融飛灰試料からほぼ完全に揮発分離させることが可能であった.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2005-07-20
著者
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菅原 勝康
秋田大学工学資源学部 環境応用化学科
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菅原 拓男
秋田大学工学資源学部 環境応用化学科
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野中 利瀬弘
秋田大学工学資源学部 環境物質工学科
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遠田 幸生
秋田県工業技術センター 環境システムグループ
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遠田 幸生
秋田県工業技術センター
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遠田 幸生
秋田県産業技術総合研究センター 工業技術センター 工業技術開発グループ
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菅原 勝康
秋田大 工学資源
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菅原 勝康
秋田大学工学資源学部
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菅原 拓男
秋田大学工学資源学部
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