リストラクチャリング負債会計基準の前史から萌芽まで : SFAS143公表前のSFAS143型の会計基準
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概要
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本稿では,SFAS143型のSFAS146の前身会計基準であるAPBO30およびEITF94-3を題材にして,SFAS143公表前の将来支出に係る会計基準を検討した。検討の結果,EITF94-3に顕れた「能動的な将来支出を債務性要件によって認識することで不確定支出の認識を早期化する」という特徴が,SFAS143型の会計基準の本源的特徴と指摘された。そして,この本源的特徴に加えて,当初測定値として公正価値(期待値)を採る会計基準が今日のSFAS143型の会計基準であり,見積支出額を当初測定値に採るITF94-3は「SFAS143型の会計基準の原形」に位置づけられた。これらのことから,SFAS143の公表前から,SFAS5型の会計基準と「SFAS143型の会計基準の原形」が並存するという今日と類似する状態が成立していたことが明らかになった。
- 2013-06-11
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