Scheduled MRM を用いた LC-MS/MSによる食品中の多成分残留農薬分析法の検討
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概要
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各農薬成分の予測される溶出時間帯のみをモニターするScheduled MRMを用いたLC-MS/MSによる食品中の多成分残留農薬分析法を作成して、日常の残留分析への適用について検討した。試料からアセトニトリルで抽出し、塩析により水層を分離後、GPC/グラファイトカーボンSPE、次いでシリカゲル/PSAカートリッジ連結SPEにより精製してLC-MS/MSで測定した。代表的な40種類の農薬成分を用いて検証したところ、10回繰り返し測定における保持時間とピーク面積の相対標準偏差(RSD)は、それぞれ0.04~0.71%(平均O.17%)、2.2~12.7%(平均3.9%)、検量線の直線範囲は3オーダー以上(r2≧0.998)、検出限界はシラフルオフェン、フェノブカルブを除いてO.1~3.7ng/gと良好であった。また、ホウレンソウおよび玄米での添加回収率は、スピノシンAおよびスピノシンDを除いた38種類の農薬成分で80.2~113.6%(RSD≦10.5%)と良好であった。
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