gyrB遺伝子によるArcobacter属の系統解析とその多様性について
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概要
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Arcobacter属はCampylobacter属の近縁種として知られ、かつてはCampylobacterの1菌種に位置してすると考えられていた属である。Arcobacterはグラム陰性で運動性を有し、胞子を形成しない、らせん形細菌である。現在、ArcobacterはA. butzleri、A. cryaerophilus、A. skirrowii、A. nitrofigilisの4菌種からなり、前者3菌種はヒトや家畜類から分離され、腸炎や敗血症を引き起こした患者からの分離例が報告されている。本報では、将来Arcobacter属への迅速検出同定法の開発を目的として、異なるArcobacter属4菌種と、さらにArcobacter属やCampylobacter属にも近縁種とされるBacteroides ureolyticusについてgyrBの塩基配列決定を試みた。また、得られた配列から多重配列表作成を行い、それにより得られた系統樹について検討し、その多様性を考察した。
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