史跡高井田横穴公園(大阪府柏原市)の植物相
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
地域の自然を生かした環境教育を進めていくためには,地域博物館と連携しその地域の植物相等の自然情報の蓄積を行っていくことが必要である。大阪府柏原市史跡高井田横穴公園は,高井田横穴古墳群の保存・公開のため,かつての里地を整備して造られた約3.6haの史跡公園である。本研究ではこの公園内にある柏原市歴史資料館と協力して,園内植物相の調査を行った。その結果,公園内にはシダ植物9科7種2変種,種子植物60科128種3亜種9変種2品種2雑種の合計153分類群の生育が認められた。草本類は帰化種(帰化種野生種)21.4%や畑地雑草が多く採集されたが,山地に生育する植物も多数生育しており,本公園は市街地にありながら,地域の自然学習の場にも適する緑地環境であることが明らかになった。We conducted the floristic survey in Takaida Yokoana Park (Kashiwara city, Osaka Pref., Japan)in cooperation with the Kashiwara Historical Resource Center from 2008 to 2009. One hundred and fifty-three taxa were recorded, which included 135 species, 3 subspecies, 11 varieties, 2 forms and 2 hybrids. The ratio of naturalized plants was 21.4 % (the number of species of naturalized plantsthe number of species collected excluding the cultivated plants) Most of the plants collected were popularly observed in the cultivated fields and the secondary forests in Kinki region. These results show that this park is the one of the suitable places for the environmental and natural education in Kashiwara city.
著者
関連論文
- 大阪教育大学柏原キャンパスの植物相とその変化
- 「持続可能な開発のための教育の10年」を視野に入れた森林体験学習による環境教育について
- 小学校の森林体験学習支援を通した大阪教育大学の社会貢献について
- 日本産被子植物の性表現[2]
- 日本産被子植物の性表現-1-
- 高尾山(大阪府柏原市)の植物相
- 史跡高井田横穴公園(大阪府柏原市)の植物相
- 教材としての大阪府の里山植物のデジタル植物図鑑
- 府・市と連携した総合的な学習の時間を活用した森林体験学習 : 大学生ボランティアスタッフの参加による学習プログラムの実践
- 大阪教育大学柏原キャンパスの植物相
- 日本産シシウド属およびヤマゼリ属植物数種の染色体数
- ヒメシャジン群の分類学的研究 : I.シラトリシャジンについて
- 雄性両性異株マルバアオダモ(モクセイ科)(Fraxinus sieboldiana BI., Oleaceae)の花粉発芽特性
- 雄性両性異株マルバアオダモ(モクセイ科)(Fraxinus sieboldiana Bl., Oleaceae)の種子発芽特性と近交弱勢
- 大阪府・柏原市・大阪教育大学の連携による森林体験学習プロジェクトの推進--柏原市創造の森を活用した里山の森林環境学習
- キク科の花の性表現 (特集 キク科植物)
- Lovet Doust, & L. Lovet Doust, eds.(1988), 『Plant Reproductive Ecology.』, Oxford University Press, 344pp.
- 日本産被子植物の性表現-4-
- 植物園利用報告 No.15 (1992)
- マルバアオダモ(モクセイ科)の性表現
- 大学と地域の連携活動による森林環境教育での教員養成系大学学生の教師としての成長の場の構築
- 大阪市立大学理学部附属植物園(大阪府交野市)に野生する植物とその特徴
- 対馬の照葉樹林に生育するツシマノダケ(セリ科)の過去の分布記録と現状(調査報告)
- 高尾山(大阪府柏原市)の植物を活用した教材開発--地域と連携した森林体験学習の場の自然を活用した教材化の試み