成長期の食生活に関する研究(第4報) : 新潟市在住の幼児期から青年期までのカルシウム/マグネシウム摂取比と食物摂取状況
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概要
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幼児期から青年期までのCa・Mg摂取状況とCa/Mg比の動向を把握するために、幼児、小・中学・高校生および大学生のそれぞれ41、50、31、34、53名計209名を対象として、1990~'92年の連続3日間の食物摂取量秤量調査を行い、次の結果を得た。(1) Ca摂取量の所要量に対する充足率は、幼児、小・中学生では105~110%、高校生・大学生では82・84%であった。Mg摂取量(男女平均)はそれぞれ138±35、251±51、264±44、212±59、191±51mg/日であった。Ca/Mg比は幼児の3.77±1.12から大学生の2.67±1.19まで年齢とともに漸減値が得られた。(2) Ca摂取に関する植物性対動物性食品の割合はおよそ、幼児、小・中学生では3~4:6~7、高校生・大学生では3:2であり、Mg摂取に関するそれは幼児、小・中学生では7:3、高校・大学生では8:2であった。全調査対象において、Caは乳類から、Mgは穀類からの摂取割合がそれぞれ最も多かった。(3) Ca/Mg比と乳類摂取量とは全調査対象に有意な正相関が得られた。Ca/Mg比と米類摂取量とは負相関があり、幼児、小学生および大学生において有意であった。
- 県立新潟女子短期大学の論文
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