看護学科における推薦入学者の大学入学前課題学習6ヶ月後の学習への動機づけ : 一般入学者との比較検討
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概要
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In the present study, the learning motivation at six months after pre-entrance assignments of 36 students admitted to nursing school A on recommendation was compared to that of 41 students who entered through general admissions and were not given assignments. A survey was conducted using an originally developed 15-item questionnaire. Findings showed that general admission students had a comparatively higher learning motivation for three of the questionnaire items; however, there was no significant difference for any of the other items, or in the total scores between the study groups. We assumed that general admission students tended to study more on their own initiative than students admitted on recommendation, and that this tendency would thereby affect the students' learning motivation. In a previous study, researchers studied learning motivation by analyzing the college preparation book reports written by students admitted on recommendation. Although students may be motivated to some extent by these assignments, we surmise that their learning motivation may not be maintained. Thus, we conclude that educators should aim to continuously intervene with the goal of maintaining students' learning motivation, even after college preparation assignments.本研究では、A大学看護学科において入学前課題学習を実施した推薦入学者36名と実施しなかった一般入学者41名を対象として、推薦入学者の入学前課題学習6ヶ月後の学習への動機づけの程度を明らかにすることを目的とした。研究者らが独自に作成した15項目からなる質問紙を用いて調査した。その結果、3項目については一般入学者の方が学習への動機づけが高く、その他の項目および総得点には有意差がみられなかった。学習状況から一般入学者の方が推薦入学者と比較して自発的に学習する傾向にあることが推測され、この傾向が学習への動機づけに影響していると考えられた。研究者らが行った先行研究では、入学前課題学習を実施した推薦入学者のレポートから学習への動機づけの具体的内容が見出されていることから、推薦入学者に学習への動機づけがないとはいえず、それが維持されていないことが推測された。したがって、入学前課題学習後も学習への動機づけを維持するために継続した介入の必要性が示唆された。
- 新潟医療福祉学会の論文
著者
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新谷 惠子
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻博士課程
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新谷 恵子
新潟医療福祉大学医療技術学部看護学科
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石山 香織
新潟医療福祉大学健康科学部看護学科
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渋谷 優子
新潟医療福祉大学健康科学部看護学科
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新谷 惠子
新潟医療福祉大学健康科学部看護学科
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