ジメチルスルフォキシド添加がマウス体細胞核移植胚発生に及ぼす影響
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概要
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卵丘細胞を注入したマウス再構築胚発生において、再構築卵子活性化処理培地中へのジメチルスルフォキシド(DMSO : dimethyl sulfoxide)の添加が、その後の発生率に及ぼす影響について検討を行った。注入後の卵子は塩化ストロンチウム、サイトカラシンB 及び各濃度のDMSO(0.05,0.1,0.5,1,2,4%)含有のCa2^+ フリーmCZB 培地+0.3% BSA で活性化処理を行った。活性化処理培地中へDMSO を添加した群において、未添加群と比較したところ、2 細胞期への発生率が改善されている傾向が認められた(2%:57% ,未添加:36%)。また、DMSO の濃度は2%添加にて、桑実期及び胚盤胞期への発生率が改善される傾向が認められた。DMSO 未添加群と、2%添加群について、活性化処理後24 時間での再構築胚の断片化について検討したところ、2%添加群において、断片化の改善が認められた。以上の結果より、卵丘細胞を用いたマウス再構築胚の発生率及び断片化抑制について、DMSO は有効であることが示唆された。
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