SCS車載局を利用した遠隔双方向授業の企画・実施報告
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概要
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SCS車載局を利用して,千葉大学看護学部1年生対象の必修科目「看護学原論」と宮崎県立看護大学4年生対象の選択科目「看護学原論演習」の授業を,遠隔双方向授業で実施した.本報告には,授業の企画立案から実施状況までを詳しく記述した.SCS車載局運用のための申請やSCS利用可能な講義室の確保など,5ヵ月前から準備をはじめ,その後,設営や授業展蘭の詳細な打ち合わせのため,SCS車載局を運営するNIMEの専門職員と両大学教員・事務職員の三者間で調整を緊密に行った.また,車載局の現地入りからSCSのリハーサル,授業,撤収まで,合計4日間を要した.つまり企画した教員にとっては,通常の授業に比べ,多大な時間と労力を費やしていることから,SCS車載局を利用して遠隔授業を実施するには,教育効果やコストパフォーマンスを勘案することが必要である.そして遠隔授業の実施システムを構築して,組織的応援が必要であることが示唆された.一方で,アンケート結果から学生の満足度は高く,学生からはこのような形態の授業を継続して実施することへの肯定的評価を得た.
著者
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