生活単元学習を大きく位置づけた教育課程・実践の意義に関する検討(2) -小学校知的障害特別支援学級における学校生活づくりを通して-
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概要
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戸来・名古屋(2009)は、戸来・名古屋(2006)、戸来(2007) の成果を踏まえ、小学校知的障害特別支援学級において、モザイク型週日課を改め、生活単元学習を中心にした教育課程編成及び、帯状週日課の作成を行った。その下で展開される生活単元学習で、子ども主体の活動がどのように実現しているか、さらに生活単元学習中心の教育課程の意義を検討した。 授業研究に当たっては、授業者による毎回の授業記録からの手立てと児童の様子の検討、授業研究会を実施し参観者の意見及び授業者の反省の検討、保護者へのアンケート実施とその検討の三つの方法で行った。その結果、授業者による日々の手立ての修正が、子ども主体の活動実現につながっていること、家庭においても単元期間中を通じて、子ども主体の活動が見られていることなどが示唆された。一方、課題としては、授業者による反省として、子ども主体の活動を妨げる状況に対応する道具等の工夫、道具や場の配置の不足も指摘されており、今後の授業改善に課題を残した。 継続的な授業記録、授業研究会、保護者へのアンケートという多面的な検討から上記のことが示された。しかし、これらの成果や課題はいずれも一単元期間にとどまっており、単元そのものを改善し、以降の新たな単元でのさらなる子ども主体の活動が向上していくかは明らかではない。 そこで本研究では、上記先行研究における生活単元学習(以下、「第1次単元」)に続いて同一年度に行われた生活単元学習(以下、「第2次単元」)を第1次単元と同じ方法で授業研究し、第1次単元での成果や課題が授業改善にどのように生かされていたかを検討する。
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