1970年代前半期の生活単元学習実践 : 宮崎県の事例を通して
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概要
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1970年代前半期の生活主義教育後退期の実践事例を検討し、事例的な側面から、当時の生活主義教育実践の動向を考察した。1973年、宮崎県において「生活単元学習について研修する会」が刊行した生活単元学習実践記録を検討事例とし、以下を指摘した。「生活単元学習について研修する会」の実践研究は、生活単元学習が様々な批判にさらされていることを踏まえながら、なお、知的障害教育の中心としてこの方法を認め、その意義を実践的に追究しようとした動向として、意義ある取り組みであった。実践においては、既に批判されていた、当時の生活単元学習を踏襲する側面、教科等指導の手段的生活単元学習を実践する側面という二つの限界を有していたが、生活主義教育実践が後退期にあった中で、生活を重視し、さらには子ども主体の活動展開を模索する姿勢も見られ、1970年代後半期以降の生活中心教育への胎動が、斯界の実践現場に存在していたことを示す実践事例と言える。
- 植草学園大学の論文
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