共感の構造
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概要
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近年、増加している凶悪犯罪や悲惨な事件、さらには世代間のコミニュケーション・ギャップ、「ひきこもり」にみられる「孤立化」、それらは、人間に対する干からびた感覚、さらに言えば、現代社会の乾ききった一面的な人間把握を露呈しているように思える。こうした人間関係の希薄化はなぜ生ずるのか。本稿では今日的な人間関係の特徴を示すこの問題を、「共感」はどのようにして成り立つのかを考察することによって、逆照射し、人間関係とそこに生きる場である共同体との関わりを考えるきっかけとしたい。これを論述するための具体的な見通しをあらかじめ述べておこう。「共感」は「共に感ずる」ことである限り、「感ずる」とはどのようなことであるのかが、明らかにされねばならない。
- 2008-03-31
著者
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