都市環境指標としての着生蘚苔類群落
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概要
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1.都市環境と蘚苔類群落との関係を知る目的で長崎市とその近郊において公園,神社,寺院,人家,大学キャンパスなどに植栽されているクスノキに着生する蘚苔類群落を調査した.2.3か所の調査地で無着生の状態が観察された.3.出現種数および反復平均法を用いて算出した環境指数は都市中心部ほど低く郊外に向かうにつれて高くなり,長崎市においても着生蘚苔類群落が都市化の指標として有効である事を確認した.Epiphytic bryophyte communities developed on the bark of the evergreen tree: Cinnamomum camphora were studied in Nagasaki City and the adjacent area with the method of phytosociology. The data were analyzed by reciprocal averaging method. Both number of the species and the index of environment reduced gradually from surburbs to center of the urban area. It was proved that epiphytic bryophyte communities can be an indicator of urban environment.
- 長崎大学教養部の論文
- 1995-03-27
著者
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