機械化造材作業の時間分析と造材作業機械化の可能性
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概要
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わが国の木材生産作業の改善に資するため,今後の改善の余地が残されている造材工程の時間分析を行い,人力による作業と機械化された作業を比較した。その結果,人力林内造材作業の生産性を100とすると,間伐作業においては,わが国で開発されたプロトタイプのテーブルプロセッサの造材作業の生産性は,その機構を若干改良することによって306となり,ブームプロセッサは1098となった。また,主伐作業においては,それぞれ313,1792であった。さらに,これらの結果をもとに導入しうる機械のコストを検討した。造材工程を機械化する際に,木材生産単価を適正なものとするためには,テーブルプロセッサのように生産性が3倍上がる場合には1500万円程度,ブームプロセッサのように17倍にも向上する場合には2300万円もの高価な機械であっても理論的に導入可能であるとの結論を得た。The efficiency of mechanization of the work in timber processing was analyzed by comparing mechanized operation with the manual operation through the time study of the work. When the index of productivity of the manual timber processing on felling site was assumed to 100, in the thinning operation, the index of productivity of the prototype table-processor, which had been recently developed in Japan, was 306, and that of boom-processor was 1098. In the final felling operation, they were 313, 1792 respectively. And the allowable machine cost was also analyzed. When we machanize the timber processing operation, the machine, which costs 15 million yen, could be available, if the productivity would be raised to three times as that of before the mechanization. Then we could estimate that the machine of 23 million yen would be available if the productivity was raised to so much as 17 times as that of before the mechanization.
- 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林,The Tokyo University Forests,東京大学農学部林学科,東京大学農学部付属秩父演習林,Department of Forestry, Faculty of Agriculture, University of Tokyo,University Forest at Chichibu, Faculty of Agriculture, University of Tokyoの論文
著者
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