カンバ類の冬芽精油成分の褐斑病菌に対する影響
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概要
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香気成分は, 樹木の生体内で様々な生理的機能を果たしていると同時に, 種内・種間の生態に関与する化学物質としても重要である。シラカンバは幼苗の段階でしばしば褐斑病におかされるが, ウダイカンバと混播した場合には正常または病害は軽微となる。このことから, ウダイカンバには褐斑病を抑止する香気成分があることを予想し, カンバ類冬芽精油成分のうち, 6種類の香気成分の抗菌性について調べた。その結果, ベンズアルデヒト, オイゲノール およびβ-フェルチルアルコールに褐斑病菌に対する抗菌性が認められた。From the main volatile flavor compounds emitted by Betula species, β-phenethyl alcohol(PA), geraniol(GL), eugenol(EL), benzyl alcohol(BA), methyl salicylate(MS) and benzaldehyde(BD) were selected, and their effects on the propagation of Septoria chinensis, a kind of septorial eafspot for birch, were investigated. Each compound was diluted with dimethyl sulfoxide(DMSO) and applied in the gas phase. Among six compounds BD,EL and PA showed the antibacterial effect to the Septoria chinensis.
- 三重大学生物資源学部附属演習林の論文
- 1997-03-01
著者
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