魚類のイクチオフォヌス症に関する研究-6-人工感染
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概要
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1) ブリ稚魚とニジマスに感染したイクチオフォヌスを用いて, キンギョ, ヤガタイサキ, ウロハゼに対して人工感染実験を行なった。 2) 感染方法は病魚の病巣の組織片を経口投与および腹腔内に移植する方法, 病巣の組織片を生理的食塩水や10 %仔牛血清添加TGC液体培地に入れて培養したものを注射する方法であった。 3) 経口感染はウロハゼとヤガタイサキで成功し, 胃壁にイクチオフォヌスの侵入が確認された。しかし無胃魚のキンギョ, に経口感染は成立しなかった。 キンギョでは病巣の組織片の移植により全身感染が成立した。 4)培養したイクチオフォヌスは感染性を示さなかった。Authors performed artificial infection into goldfish (Carassius carassius auratus), Therapon jurbua and Glossogobius giuris with ichthyophonus affected yellowtail and rainbow trout. The methods of infection were ; feeding and intra-abdominal embedding with pieces of visceral organs including pathogen, and intra-abdominal injection with cultures in 0.85% saline, and 10% calf serum added TGC medium. Oral infection succeeded in T. jurbua and G. giuris but not in the goldfish. Hypha-shaped pathogen invaded the stomach wall but not in the intestine three days after challenge. Systemic infection occurred in goldfish challenged by intra-abdominal embedding after two weeks. Infection did not succeed with the injection of cultivated ichthyophonus. Based on results of the above experiments it was determined that infection occurred by hypha-shaped pathogen penetrating into the stomach wall.
- 三重大学水産学部の論文
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