日本脳災ウイルスに対する免疫酵素測定法(ELISA)-3-ブタ血清中の抗体価の測定〔英文〕
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概要
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1681年の長崎県下のと場ブタ血清330検体を用い,日本脳炎(JE)ウイルスに対する抗体価を,免疫酵素抗体法(ELSA)の間接法により測定した. ELISAによる抗JE免疫グロブリン抗体価の検出と血球凝集抑制法(HI)によるものは,ほとんど一致した.抗JE抗体のIgMクラスは, 2メルカプトエタノール(2ME)処理によるHI法で, 33検体が検出されたのに比べて, ELISAでは97検体が検出された. 97検体中, 65検体はELISAでのみIgM抗体が認められたが,一方, 2ME感受性HI抗体が証明され, IgM-ELISA抗体が陰性のものが1検体あった. IgM抗体陽性で2-ME感受性HI抗体が陰性の検体の大部分は,流行の末期の高い抗体価の認められたものであった.Antibody titers against Japanese encephalitis (JE) virus were measured by indirect enzyme-linked immunosorbent assay (ELISA) using 330 sera from slaughtered swines in Nagasaki, 1981. Detection of anti-JE immunoglobulin (Ig) antibodies by the ELISA almost paralleled to that by the hemagglutination-inhibition (HI) and the titer by the ELISA was approximately 10 times higher than that by the HI. Presence of IgM class of anti-JE antibodies was detected in 97 specimens by the ELISA in contrast to 33 by the HI test using 2-mercaptoethanol (2ME) treatment. Six+y five of the 97 specimens were shown to possess IgM antibodies only by the ELISA, while there was a single specimen with demonstrable 2ME-sensitive HI antibodies and negative IgM-ELISA. Most of the specimens with positive IgM-ELISA and negative 2ME-sensitive HI antibodies were those with high-titered Ig antibodies found late in the epidemic season.
- 長崎大学熱帯医学研究所の論文
- 1982-06-00
著者
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