米の品質評価,品種判別および加工利用に関する研究(受賞論文)
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概要
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米の食味などの品質評価,品種判別および加工利用に関する研究を行った。米の食味を物理化学的に評価する方法として,テンシプレッサーによる一粒炊飯測定方法,RVAによる米の物性および老化性の推定方法および米飯の外観,香り,味,粘り,硬さの各評価を理化学的測定で行った結果を多変量解析することによる食味の多面的理化学評価方法を開発した。米の酵素阻害タンパク質RASIのアミノ酸配列を決定し,3種類の酵素阻害タンパク質やアビジンの遺伝子を導入した虫害抵抗性稲を作出した。米品種の判別方法として,精米を試料として鋳型DNAを抽出精製し,適正なプライマー共存下でPCRを行う方法を開発した。鋳型DNAの調製方法として,酵素法およびその改良法を開発することにより,試料が米飯,米菓,日本酒などの場合においても,PCRによる原料米の判別を可能にした。米の消費拡大を目的として,新形質米を中心に,膨化玄米,発芽玄米,米粉パンなど各種の機能性米加工食品の開発に取り組んだ。
- 日本応用糖質科学会の論文
- 2014-05-20
著者
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