生体信号を利用したALS患者のYes/No意思伝達方法 : 判別分析法とサポートベクターマシンの比較検討
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概要
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病気が進行したALS患者が介護者の質問にYes/Noで回答する意思伝達の研究をして来た.この方法では,近赤外光により脳血液量の変動波形を測り,患者の回答波形がYes/Noのどちらの群に属するか判定する.これまで判別分析法により判定したが,今回,判定の正答率向上を目的として,新たにサポートベクターマシン(SVM)を利用し,3種類のタスクの組合せに関し,判別分析法と比較した.なお,判定の特徴量として脳血液量および心拍数の振動回数を用いた.17名の被験者(健常者11名,ALS患者6名)に対してSVMの方が判別分析法よりも正答率が向上する結果が得られた(5%の有意水準あり).有意差が出たのはYesタスク「12秒脳を活性化し12秒安静」とNoタスク「24秒安静」および「(4秒脳を活性化し4秒安静)の3回反復」の組合せであった.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-08-22
著者
-
内藤 正美
東京女子大学文理学部
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小澤 邦昭
(株)日立製作所コンピュータ事業部
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金澤 恒雄
エクセルオブメカトロニクス(株)
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小澤 邦昭
東京女子大学現代教養学部
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仙石 淳子
東京女子大学現代教養学部
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尾形 勇
エクセル オブ メカトロニクス(株)
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金澤 恒雄
エクセル オブ メカトロニクス(株)
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