視覚情報が無い状態での到達運動における力学的外乱に対する修正運動
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概要
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目標点に向かう上肢到達運中に,指先に予期せぬ衝撃力(力学的外乱)が加わった場合,短潜時で正確な修正を行うことができる.このような修正運動には視覚と体性感覚によるフィードバック制御が用いられていると考えられているが,視覚,体性感覚それぞれがどのような役割を果たしているのかは明確になっていない.そこで,本研究では修正運動における体性感覚の役割を調べるため,視覚情報が有る状態と無い状態それぞれの到達運動中に瞬発的な力学的外乱を加え修正運動を観察した.その結果,修正運動の初期成分は視覚情報の有無によらず同様のものとなった.これより力学的外乱に対する修正運動の初期では体性感覚が優位になる可能性が示された.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-03-06
著者
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佐多 正至
北海道大学大学院情報科学研究科
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高橋 誠
北海道大学大学院情報科学研究科
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渡辺 達哉
北海道大学大学院情報科学研究科
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月澤 拓哉
北海道大学大学院情報科学研究科
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北村 信
北海道大学大学院情報科学研究科
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杉山 空良
北海道大学大学院情報科学研究科
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