嘘判断における感情状態が及ぼす影響(『場のデザイン』及びコミュニケーション一般)

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概要

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本研究では,感情状態が嘘判断の正解率にどのような影響を与えるのかについて検討する。参加者50名を対象にして感情誘導のため,10分間最近自分が経験したポジティブ感情,ネガティブ感情のエピソードを,またニュートラルの条件には特定のポジティブ感情でもネガティブ感情でもない内容を書くように教示した。その後,4つの嘘判断の刺激映像を提示し,視聴した映像が真実か嘘かを判断するようにした。その結果,ネガティブ感情はポジティブ感情より判断の正解率が高くなることが明らかになった。また,自分の判断に対する確信度についてはネガティブ感情はポジティブ感情より低いことが示された。したがって,感情状態によって嘘判断の正解率が異なるという結果から本研究の仮説は支持されたといえよう。
2013-02-25

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