反復型開発を実現するマルチアーキテクチャ対応モデルベース開発ツールの本格適用(ソフトウェア工学,<特集>システム開発論文)
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概要
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企業活動を支えるエンタプライズ系システムは,他社優位となる機能の実現やサービスの提供を俊敏かつ継続的に求められ,一方では保守・運用コストの圧縮を迫られる.日本企業の基幹業務を支えるシステムは,複数のプログラミング言語,バッチ処理やクライアント・サーバ,Web,SOAなど複数の処理アーキテクチャが混在し,機能強化を繰り返しながら10年を大きく超えて利用されることも珍しくない.本論文ではエンタプライズ系システムのスクラッチ開発に威力を発揮する生産性,品質と柔軟性の両立を目指したモデルベース開発ツールを提案し,その適用評価について述べる.複数の処理形態に対応可能なマルチアーキテクチャを実現し,また継続的な機能強化が可能なように反復型の開発を可能とした.企業の大規模な基幹システムを中心に10年間で300システムを超える実績があり,1.6倍の生産性と大幅なバグ低減という品質の両面で効果がみられた.
- 2013-10-01
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