線形計画向き付けをシェリング性で特徴づけられる多面体クラスについて
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概要
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今日、線形計画問題が強多項式時間で解けるかは一大未解決問題であり、特に単体法が適当なピボット規則のもと、強多項式時間アルゴリズムになりうるのかが大きく注目されている。単体法の解析において、単体法の可能な振る舞いを記述した線形計画グラフの組合せ的性質を解明することは、その意味で非常に重要である。本論文では、まず線形計画向き付けが完全に組合せ的に特徴づけられる多面体クラスについて知られている結果を振り返った後、頂点数d+2のd次元多面体の線形計画向き付けを考察する。そのような多面体の線形計画向き付けは、Mihalisinにより組合せ的な特徴づけが得られていたが、本論文では、別の特徴づけとして、2009年にAvisとMoriyamaにより提案されたシェリング性でも特徴づけられることを示す。
- 2012-10-24
著者
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宮田 洋行
東京大学大学院情報理工学系研究科
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森山 園子
東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
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森山 園子
東北大学大学院情報科学研究科
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宮田 洋行
東北大学大学院情報科学研究科
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青島 良一
東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻
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