4次元超立方体上のPLCP向き付けの列拳
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概要
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あらまし線形相補性問題(LCP)は線形計画問題、凸二次計画、双行列ゲームなど多くの問題に統一的アプローチを与える重要な問題である。一般にLCPはNP困難であるが、係数行列がP行列の場合(PLCP)はいくつも良い性質を持ち、多項式時間可解である可能性を示唆する結果がある。一方、依然としてPLCPの多項式時間アルゴリズムは見つかっておらず、計算複雑度は不明なままである。多項式時間アルゴリズムの候補として、Bard-typeアルゴリズムがあるが、1978年にStickneyとWatsonはBard-typeアルゴリズムを、超立方体グラフに向きをつけ(PLCP向き付け)、そのシンクを探すアルゴリズムとして定式化し、さらに3次元超立方体上でPLCP向き付けを列挙した。本論文では、有向マトロイドの実現可能性問題を通じて、4次元超立方体上のPLCP向き付けを列挙する。また、計算機実験により得られた種々の知見を紹介する。
- 2012-12-03
著者
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宮田 洋行
東京大学大学院情報理工学系研究科
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福田 公明
スイス連邦工科大学チューリッヒ校
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宮田 洋行
東北大学大学院情報科学研究科
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福田 公明
チューリッヒ工科大学理論計算機科学科・数学科
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ローレンツ クラウス
チューリッヒ工科大学ペレーションズ・リサーチ科
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