P行列線形相補性問題の新たな部分クラスの提案
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概要
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P行列線形相補性問題(PLCP)の計算複雑度は現在未解明である。それに対する一つのアプローチとして、P行列の部分クラスを調べることでPLCPへの洞察を得ようとする研究がなされている。本稿では、有向マトロイドを用いて新しいP行列の部分クラスcyclic-P行列を提案する。このクラスは主ピボット変換や主マイナーをとるなどの操作で閉じているいう意味で自然である。また、このクラスの行列はうまく特徴づけられ、数学的にもきれいな構造を持ち、効率のよいアルゴリズムの設計が可能である可能性があり、今後調べる対象として非常に有望である。
- 2013-05-10
著者
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宮田 洋行
東京大学大学院情報理工学系研究科
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クラウス ローレンツ
国立情報学研究所|JST, ERATO, 河原林巨大グラフプロジェクト
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福田 公明
チューリッヒ工科大学理論計算機科学科数学科
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宮田 洋行
東北大学大学院情報科学研究科
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福田 公明
チューリッヒ工科大学理論計算機科学科・数学科
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