リハビリテーション病院におけるフットケアのあり方を探る-第2報-
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概要
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第1報では外来受診者にアンケート調査を行い、足トラブルの既往や現状、フットケアに関するニーズを明らかにした。その結果、足病変に加え、麻痺や感覚低下、巧緻性低下、拘縮、変形などが爪切りを困難にし、足の清潔を保ちにくくしていること、循環障害からむくみも生じやすく、足トラブルのリスク状態にあることが分かった。第2報では、アンケート調査からフットケア対象者を選定し、定期的なフットケア実践を通して、実際に患者が抱える足の問題は何か、ケア介入によって足病変を予防できたか、フットケアへの行動や意識に変化はあったかを評価した。その結果、1.フットケア介入を通じて、足病変リスク患者の足の血流障害を早期発見し、足病変の予防ができた。2.疼痛のため足のセルフケアが不足していたが、フットケアを受けることで足の清潔を保つことができた。3.爪の病変により疼痛と歩行障害が生じたが、爪肥厚除去や胼胝削りによって、歩行児の疼痛が解消され、リラクセーションと満足が得られた。今後は対象患者を拡大し、フットケア実践と評価を継続することで、リハビリテーション病院で求められているフットケアについて考察するための量的データを収集していく必要があると考える、
- 茨城県立医療大学の論文
- 2010-00-00
著者
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関根 聡子
茨城県立医療大学保健医療学部看護学科
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砂原 みどり
茨城県立医療大学付属病院 看護部
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秋元 陽子
茨城県立医療大学付属病院 看護部
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関根 聡子
茨城県立医療大学看護学科
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秋元 陽子
茨城県立医療大学附属病院 看護部看護相談室
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砂原 みどり
茨城県立医療大学付属病院皮膚・排泄ケア認定看護師 外来副師長
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