チーム全体の組織力向上を目指したユニットミーティングの活用案:2Aユニットにおける取り組み
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概要
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看護職は「感情労働」と言われている。様々な疾患を抱えた患者の身体面のみならず、心理面からのサポートも不可欠であり、状況に合わせたケアや感情の多様性が求められる。つまり患者の身体・心理面に合わせて自分自身のコントロールもしなければならない。本研究では、患者の心理面を学ぶ機会はあっても、自分自身の性格や感情を深める機会が少ないことに着目し、精神科医や臨床心理士と協働の勉強会を進めた。さらにチーム医療の向上や、ユニットミーティングの有効活用などを目的とした。対象者は当院看護師26名で行い、調査票はVASを参考に調査者が作成し、全4回の内容の実施前後で答えてもらった。結果は全体として下記の2項目「相手がどう感じるか考えながら発言や行動をしている」「自分の性格について理解している」が向上し、他理解者の方法を多角的に学び、TEGなどで自身の性格傾向を深めたことが考えられ、「共感する能力があると思う」が下がったが「共感の理解が深まった」という意見が多く、改めて共感の難しさを実感できた。さらに患者との細かい対応で不安を感じている人が多く、他のスタッフの看護観を知り、参考にする機会が必要あることが示唆された。
- 茨城県立医療大学の論文
- 2009-00-00
著者
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山川 百合子
茨城県立医療大学付属病院
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山中 美佐子
茨城県立医療大学付属病院看護部
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山中 美佐子
茨城県立医療大学附属病院看護部2Aユニット副師長
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近藤 久美子
茨城県立医療大学附属病院看護部2Aユニット
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加治 直美
茨城県立医療大学附属病院看護部3Aユニット
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笹島 京美
茨城県立医療大学附属病院リハビリテーション部言語聴覚療法・臨床心理科
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谷田部 芳江
こども福祉医療センター師長
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加治 直美
茨城県立医療大学付属病院看護部3Aユニット
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山川 百合子
茨城県立医療大学医科学センター精神科医
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近藤 久美子
茨城県立医療大学付属病院看護部3Aユニット
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