心理的アプローチを用いた看護師へのレジリエンス研究
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概要
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「感情労働」といわれている看護師は患者の感情に合わせて自分の感情もコントロールしていかなければならない。特に当院はリハビリの専門病院であり、2Aユニットは脳卒中、頸髄損傷、神経難病など多様な疾患の患者が入院しケアも多岐にわたる。昨年度、自己理解を深めることで感情のコントロールやソーシャルスキルの向上を目指した研究を行い、看護師自身の内面に目を向けた。今回はさらにレジリエンスに着目し、看護師の適応的な側面を向上させる研究を行った。対象者は当ユニットに勤務する看護師18名で行い、全3回にわたり介入した。調査票はVASを参考に調査者が作成し、実施前後で答えてもらった。Grotbergの唱えるレジリエンスの3要素であるI am(肯定的自己理解)、I can(自己効力感)、I have(社会的資源)をそれぞれ取り入れた。第1回は心理検査IUEを用い、エゴグラムを発表しながら自己理解・他者理解を深めた。第2回はSEG(構成的エンカウンターグループ)を用いソーシャルスキルと自己効力感の向上を目指した。第3回は事例検討を行い、精神的な疲労を感じた場合の対処として各自の社会的資源を話し合った。介入後は全体で10項目のうち「感情を抑えられる」「頼りにできる人がいる」など6項目で向上し、自己効力感が深まり社会資源に目を向けられるようになった。しかし依然として「問題を引きずる」なども向上し、個々の内面の問題も課題となった。2Aユニットでは看護師相互のサポート力が強く、職場で話したり相談することが多くI have要因が強いことが明らかになった。
- 茨城県立医療大学の論文
- 2010-00-00
著者
-
山川 百合子
茨城県立医療大学付属病院
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山中 美佐子
茨城県立医療大学付属病院看護部
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山中 美佐子
茨城県立医療大学付属病院看護部2Aユニット
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近藤 久美子
茨城県立医療大学附属病院看護部2Aユニット
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加治 直美
茨城県立医療大学付属病院看護部3Aユニット
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笹島 京美
会田記念リハビリテーション病院診療部臨床心理室
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山川 百合子
茨城県立医療大学医科学センター精神科医
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近藤 久美子
茨城県立医療大学付属病院看護部3Aユニット
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