食糧用大麦・裸麦の穂発芽ほ場から収穫した種子の発芽程度と貯蔵条件が発芽率に及ぼす影響
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概要
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食糧用大麦・裸麦の計5品種・系統(「ニシノホシ」,「白妙二条」,「イチバンボシ」,「ユメサキボシ」,「四国裸68号」)について,穂発芽が発生したほ場から収穫した種子を用い,種子の発芽程度と異なる貯蔵温度条件が,発芽率に及ぼす影響を検討した結果,以下のことが明らかになった.1.いずれの食糧用大麦・裸麦品種・系統においても,収穫時に2mm以上の発芽・発根が認められた種子は,7℃の低温あるいは15〜30℃の室温貯蔵にかかわらず,発芽率は24%以下まで著しく低下した.2.穂発芽耐性"やや易"の食糧用大麦「ニシノホシ」は,発芽程度"無"であれば,15〜30℃の室温貯蔵でも発芽率の低下は認められなかった.3.穂発芽耐性"易"の食糧用大麦「白妙二条」は,収穫時の種子発芽程度にかかわらず,15〜30℃の室温貯蔵で発芽率が73%以下に低下したが,発芽程度"無"の種子は7℃の低温貯蔵で発芽率90%以上を示し,発芽率の低下は小さかった.4.穂発芽耐性"難"の裸麦「イチバンボシ」は,"胚褐変"による発芽率の低下は認められなかった.また,収穫時の発芽種子が得られなかった.5.穂発芽耐性"易"の裸麦「ユメサキボシ」及び「西海裸68号」は,「イチバンボシ」と同様に"胚褐変"の種子は発芽率の低下が認められなかった.
- 2013-05-15
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