いもち病高度圃場抵抗性を有する水稲新品種「みねはるか」の穂いもち罹病穂の熟色及び登熟特性
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概要
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佐賀県農業試験研究センター三瀬分場では,中山間地の現地圃場(いもち病検定圃)において,水稲品種「みねはるか」のいもち病圃場抵抗性と,穂いもち罹病穂の登熟特性を調査し,以下の結果を得た.1.「みねはるか」は,葉いもちの圃場抵抗性が「極強」,穂いもちの圃場抵抗性が「強」と評価され,供試品種の中で最も強い圃場抵抗性を示した.2.「みねはるか」は,穂いもちに罹病した穂の熟色が,明度が高く,黄色味の強い色になった.また,首いもちに罹病しても穂軸の枯れが少なく,「明るい黄金色」に熟することが観察された.3.籾の熟色を評価するために考案した「熟色指数」を用いると,「みねはるか」は,穂いもちに罹病しても「明るい黄金色」に熟れることが示唆された.4.「みねはるか」は,従来の品種と比較して穂いもちに罹病しても登熟歩合の低下が少なく,登熟能力を高く維持できる特性を持つことが示唆された.
- 2011-05-15
著者
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