金環日食の観察の指導について

概要

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2012年5月21日早朝、太平洋岸のかなりの広範囲において太陽の中心部を月が覆い、リング状に見える金環日食が観察できた。私たちは東海学園大学名古屋キャンパス(天白区)で金環日食を観察し、あわせて学生に日食観察の指導法を教えた。日食観察において最も大切なのは遮光板である。遮光板(商品名:太陽めがね)の購入に始まり、学生への配布、使用方法の説明を行った。日食当日は、朝7 時29 分の金環日食に備え、大学で観察希望の学生には7 時までの登校を促した。当日早朝は天気予報の晴天という予報に反して、朝7 時に太陽は雲に覆われていた。金環日食になる9 分前、ついに太陽が顔を出した。微笑んだのは太陽のみでなく、学生、教員の顔である。国立天文台の予想どおりの時刻に金環日食は終了した。学生は将来、教育に携わるものが多い。日食を指導する機会は必ずあると思われる。その意味で、今回は日食の指導法を伝えるよい機会であった。以下に、金環日食の観察の様子、日食の指導法の指導状況について報告する。
2013-03-01