デジタルICを用いた周期測定装置による重力加速度の測定
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概要
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Bordaの振り子やKaterの振り子など,振り子の周期測定には,従来から学生物理実験では,望遠鏡と時計を使った方法で行なわれてきたが,その方法では測定に長い時間がかかり,得られた結果もあまり精度がよくなかった.そこで,今回光電スイッチとデジタルICなどを用いて,振り子の周期を1周期ごとに測定して,表示する新しい周期測定装置を考案し,製作した.この装置を用いて,Kater振り子の周期を測定して,重力加速度を求めた.当地(津)での周期の測定値はT=2.00969secとなり,この値から求めた重力加速度の値はg=979.71cm/sec^2となった.当地における精密な重力加速度の実測値(理科年表,昭和52年版)は979 71400cm/sec^2であり,この値と比較すると非常によい値が得られた.この装置を学生物理実験にも使用しているが,従来の方法とくらべると,実験者による周期測定値のバラツキも少なくなり,重力加速度の値も正確に出せるようになった.
- 1977-11-30
著者
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