東北地域における林業家による森林教育・林業教育の現状と課題

概要

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林業家は森林教育・林業教育活動を展開させる可能性を備え、その中で重要な役割を占めるものと期待される。本研究では林業家の活動を拡大していくための基礎的な情報として林業家の森林教育・林業教育に対する意識の現状を把握し,さらに森林教育・林業教育活動を行っている林業家の活動を先進事例として分析することによって林業家の行う森林教育・林業教育の今後の課題について考察した。林業家は森林教育・林業教育を行うことに対して非常に積極的であるが、実際に活動を行っている者は非常に少ないということが確認された。さらに林業家が森林教育・林業教育を行うには市民や行政などの外部からの要請といった「林業家を後押しするもの」の存在が重要であることがわかった。今後、林業家が自律的に森林教育・林業教育活動を展開させるために、林業関係団体などが市民、行政と協力しつつ林業家を後押しする恒常的なシステムの形成に取り組むことで、林業家が市民の動きと連動した森林教育・林業教育活動を行える体制づくりを整えることが必要である。
東北森林科学会の論文
2000-03-24