ドイツと日本における森林利用者の林業観の相違
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
日林誌84:120〜124,2002本研究は,フライブルク市(ドイツ)と岩手県盛岡市(日本)で,それぞれ散策等で森林を利用する人々を対象にインタビュー調査を実施し,両国における市民の林業に対する意識や態度の相違について検討したものである。調査では,「森の木をきることに対する態度と,現在それぞれの国で行われている森林の取り扱いのイメージについて尋ねた。調査の結果,森の木を伐るのは「自然破壊なので絶対ダメ」との意見にたいしては,フライブルク市で否定的,盛岡市でやや肯定的な結果が示された。また,「木を伐るのは仕方がない」との意見に対しては,フライブルク市で拒否回答が多いのに対し,盛岡市では圧倒的に賛成の回答が多かった。また,日独それぞれの国で現在行われていると思う森林の取り扱い方法のイメージについてフライブルク市では小面積皆伐や混交林造成択伐が多く選択されたの対し,盛岡市では大面積皆伐が最も多く避択された。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 2002-05-16
著者
関連論文
- 社会ネットワーク分析による農山村集落の今後を担うリーダーの構造 : 岩手県西和賀町S集落の事例
- 森林活動家の生活体験に関する分析事例 : 森林教育研究へのライフヒストリー法の応用
- 市町村合併に対する住民の意見分布 : 秋田県山内村の分析事例
- 北大苫小牧演習林の市民への開放の取り組みと課題
- ドイツの森林教育事情(3・最終回)教育施設
- ドイツの森林教育事情(2)林業関係者から発信する森林教育--「森林教育のためのガイドライン」の紹介
- ドイツの森林教育事情(1)主として林野行政へのインタビュー調査から
- 森林空間が人に与えるイメージと気分の比較 : POMSおよびSD法を用いた森林環境評価(「森林レクリエーション研究の展開」)
- ビデオカメラを用いた森林野外活動時における児童の行動把握
- 森林計測作業による新しい森林・林業教育イベントの試み
- 定期的な野外活動が子どもの「生きる力」に及ぼす影響
- 都市近郊林の役割と保全・利用(第106回日本林学会大会テーマ別セッションの概要記録)
- 論文3.これからの森林施業の基本方向(環境問題と森林・林業,1996年春季大会)
- 森林環境管理学習II(平成8〜9年度)における施業計画の策定シミュレーション
- 滝沢演習林におけるモニター制度の概要
- ドイツと日本における森林利用者の林業観の相違
- 「総合的な学習の時間」における「教師研究」に関する一考察
- 森林計画学の性格・歴史・課題
- 岩手県民有林で造成された複層林の林分構造と下木の樹高成長
- スギ林縁木における樹高成長減退:地形要因および隣接林分の伐採の影響
- 森林教育の理念と研究の課題 : 議論の素材として(森を学ぶ)
- 実践報告 林間学校における樹木学習プログラムの実践
- 森のフォークロア-ドイツ人の自然観と森林文化-, アルブレヒト・レーマン著, 識名章喜・大淵知直訳
- 森林環境下における心理構造の解析 : 保健休養機能試験林におけるSD法の適用
- 写真と現地における森林景観のイメージの相違
- 林業技術者と一般の人々との森林内樹木に対する見方の相違 : ビデオカメラを用いた選木行動の分析
- 大学生の環境教育体験と環境教育の教科化に対する意見
- PAC分析による大学生の「持続可能な未来」に対する意識把握の試み
- 森林環境教育と自然保護教育
- 大学教育とESD
- 木平勇吉編著, 「森林環境保全マニュアル」, 1996年10月10日発行, 183頁, 定価3,708円, 発行 (株)朝倉書店
- 市民と森林をむすぶ森林教育 : 森林教育研究が求められているもの
- 森林教育の課題と展望(II)
- 森林教育の課題と展望
- 東北地域における林業家による森林教育・林業教育の現状と課題
- 宮城県における森林インストラクター養成事業の成果と課題
- 戦前期秋田営林局管内国有林のスギ択伐作業の実態 : 大開・仁鮒・岩川の3事業区における施業案の分析から
- 柿澤宏昭著, エコシステムマネジメント, 築地書館, 2000年7月, 206頁, 2,940円
- 石井寛・神沼公三郎編著, ヨーロッパの森林管理-国を超えて・自立する地域へ-, 日本林業調査会, 2005年2月, 334頁, 2,500円, ISBN4-88965-155-1
- 森林問題への接近に必要なこと(国民経済と森林・林業(XI))
- 魚住侑司先生の思い出(会員の広場)
- 「1999年度森林計画学会夏季セミナーin岩手」報告
- 田中和博著, 「森林計画学入門」, 森林計画学会出版局, 一九九六年六月, 一九二頁, 一、二三六円
- 4 住民参加の森林計画の方途を求めて(保全型森林経営の探求)
- 第三報告 これからの森林施業の基本方向(1996年度林業経済学会春季大会討論要旨)
- 東北森林科学会第2回大会テーマ別セッション : 国有林経営・施業をめぐる諸問題
- 13、施業照査システムの確立を念頭にした改革を(国有林・林野行政問題(II))
- 滝沢演習林で実施した「森を測る」イベントの概要
- フォレスターの理想像を探る : 「現場」経験者の意見から(フォレスターとは何か)
- 第35回森林計画学会シンポジウム「合意形成-森林計画はいかにして地域社会に認知されるか」(合意形成-森林計画はいかにして地域社会に認知されるか-)
- 住民参加の森林計画の方途を求めて (保全型森林経営の探求)
- 北海道国有林における最近の森林施業の動向(1987年度秋季大会自由論題論文)
- 北海道国有林における最近の森林施業の動向(自由論題報告要旨,1987年度秋季大会報告)