福島県塙町のヒノキ漏脂病激害ヒノキ人工林における被害の空間分布構造
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概要
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福島県東白川郡塙町のヒノキ人工林(約30年生)において,ヒノキ漏脂病による被害の林内分布について調査・解析を行った。調査林分内に約0.12haの調査地を設け,全142個体の樹高,胸高直径及び被害の程度を調査した。調査の結果,この林内における被害個体の割合は96.5%であった。また,扁平化や陥没など樹幹の変形を伴った被害個体の割合も,78.9%にのぼった。この林分では,部位レベルでは斜面上部よりも斜面下部の方で被害が著しかった。また,被害は樹幹の高さによって異なり,地上高2m以下の樹幹で被害が著しかった。 Moran's Iを用いたSpatial Autocorrelation Analysisによる解析の結果,部位レベルでは被害は林内において集中分布をしていることが明らかになった。また,林内に分布する被害の著しい空間は,鉛直方向よりも斜面と平行な方向に長い楕円体であることが明らかになった。
- 東北森林科学会の論文
- 1997-08-01
著者
-
植田 守
林木育種センター
-
高橋 誠
林木育種センター東北育種場
-
河野 耕蔵
林木育種センター北海道育種場
-
向田 稔
林木育種センター東北育種場
-
西村 慶二
林木育種セ 関西育種場
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植田 守
林木育種センター東北育種場
-
西村 慶二
林木育種センター東北育種場
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河野 耕蔵
林木育種センター
-
高橋 誠
林木育種センター
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