トドマツとウラジロモミおよびシラベの種間雑種の容積密度数と開葉時期
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
北海道産のトドマツを母樹として, 本州産のウラジロモミおよびシラベを花粉親とした交雑種の容積密度数と開葉時期の特徴を調査した。トドマツとウラジロモミの交雑種は, トドマツとシラベの交雑種およびトドマツの交配家系と比較して, 容積密度数が高くなる傾向があり, また開葉時期は遅かった。北海道に植栽されたウラジロモミは, シラベおよびトドマツよりも, 容積密度数が高く, 開葉時期が遅いという特徴があった。このため, トドマツとウラジロモミの交雑種の容積密度数と開葉時期の特徴は, 花粉親として導入されたウラジロモミの遺伝的な特性に影響されている可能性が示唆された。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 2000-05-16
著者
関連論文
- ミズナラ天然林の遺伝的構造と近交弱勢による交配実態の推定
- アカエゾマツ精英樹クローンの材質変異
- 炭素固定能の高い品種の創出--アカエゾマツの容積密度の変化及び精英樹家系の成長 (特集 地球温暖化防止と林木育種)
- 幼齢のグイマツとカラマツの種間雑種の成長と材質変異
- アカエゾマツ人工林の成長および容積密度数の特徴--クロエゾマツとトドマツとの比較
- サクラバハンノキの萌芽特性および集団の動態
- 北海道におけるトドマツのオルガネラDNA多型の遺伝的分化
- さまざまな採種園に植栽されたアカエゾマツ精英樹クローンの成長と材質諸形質の比較解析
- ヤチダモの成長と材質の2,3の特徴
- 北海道における造林木の材質に関する遺伝変異と今後の事業展開 : 最近10年間の北海道育種場の調査結果
- アカエゾマツの成長および容積密度数の産地間変異
- トドマツ子供家系の容積密度数の変異
- トドマツ精英樹クローンの生材含水率の変異
- ミズナラ交配園における堅果生産過程と堅果生産数の年次変動
- 研究成果及び事業紹介 北海道における主要樹種の地理的変異
- 北海道のミズナラにおける葉および堅果の形質の反復率と地理的変異
- ミズナラとカシワの交雑和合性および種間雑種における繁殖能力と開花時期
- 天然林におけるミズナラ雄花の着生特性
- 北海道における針葉樹造林木の材質変異および育種に関する基礎的研究
- グイマツとカラマツの種間雑種の諸形質の特徴
- トドマツとウラジロモミおよびシラベの種間雑種の容積密度数と開葉時期
- 研究成果及び事業紹介 グイマツとカラマツの種間雑種における諸形質の遺伝変異
- 北海道における針葉樹造林木の材質育種の可能性
- 福島県塙町のヒノキ漏脂病激害ヒノキ人工林における被害の空間分布構造
- シラカンバ属の種内及び種間交雑における種子の稔性(会員研究発表論文)
- ミズナラ採種園における堅果生産過程のクローン間差(会員研究発表論文)
- アカエゾマツの節枝の出現状況(会員研究発表論文)
- 針葉樹の雄球花からの花粉の収量(会員研究発表論文)
- カンバ類幼齢木に対する野兎および野鼠の摂食選好性(会員研究発表論文)
- カラマツ類交雑家系の野鼠に対する抵抗性(会員研究発表論文)
- アカエゾマツ精英樹クローンの材質検定 : 容積密度と繊維傾斜度について(会員研究発表論文)
- アオダモ,ハルニレのさし木(会員研究発表論文)
- カラマツ類交雑家系における樹皮エーテル抽出物の量的変異(会員研究発表論文)
- アカエゾマツ精英樹の容積密度数と年輪幅のクローン間差(会員研究発表論文)
- アカエゾマツ種内交配及び種間交雑家系の初期成長(会員研究発表論文)
- ミズナラ精英樹のつぎ木増殖とその幼齢期の着果性(会員研究発表論文)
- ブナ自然交配家系37家系における初期生長の家系間変異