幼齢のグイマツとカラマツの種間雑種の成長と材質変異

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概要

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林齢9年生のグイマツとカラマツの人工交雑家系を供試して, 樹高, 胸高直径, 容積密度数および動的ヤング係数を調べた。目的は, 若齢期におけるグイマツ雑種F_1の成長と材質に関する遺伝変異を調べることである。分散分析の結果, グイマツ雑種F_1に関しては, 樹高と胸高直径で危険率5%, 容積密度数と動的ヤング係数では危険率1%水準で, 家系間に有意差が認められた。容積密度数と動的ヤング係数は, 分散比が高く, ダイアレスクロスによる正逆交雑種の間に有意な正の相関が示された。また, 容積密度数と動的ヤング係数の間に有意な正の相関が示された。以上の結果から, 容積密度数と動的ヤング係数については, 狭義の遺伝率が大きいことが期待できるとともに, 若齢期に材質を評価できる可能性があることが示唆された。
日本森林学会の論文
2000-08-16

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