特別養護老人ホームの看護職を対象とした看取りケア教育プログラムの実施
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概要
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本研究の照的は,特別養護老人ホーム(以下,特養)での看取りを支える看護職への教育プログラムを開発し,実施した結果から評価し,効果を検討することである.教育プログラムは,看取りを実践している特養の看護職を対象に3回の研修会と研修課題の実施にて構成した.研修課題は,参加者が「看取りケアふり返りシート」を参考にしながら自施設の職員とともに看取りケアにおける課題を抽出するとともに,解決に向けた取り組みを推進するものであった.18人の参加者による研修後のアンケートから,教育プログラムは施設の現状に合った役立つ内容であると評価され,運営方法も参加者に適していたと考えられた.参加者が各職場のリーダーとなって施設での課題に取り組み,そのプロセスをグループワークにて共有しながら進めていく本教育プログラムは,他施設の状況を知るとともに自施設での看取りケアのあり方を振り返り,課題に向けた取り組みの方向性を見いだす機会になったと考えられた.
- 2013-03-20
著者
-
松田 千登勢
大阪府立大学 看護学部
-
長畑 多代
大阪府立大学看護学部
-
山内 加絵
大阪府立大学看護学部
-
江口 恭子
大阪府立大学看護学部
-
山地 佳代
大阪府立大学大学院看護学研究科
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江口 恭子
大阪府立大学大学院看護学研究科
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山内 加絵
大阪府立大学大学院看護学研究科
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長畑 多代
大阪府立大学大学院看護学研究科
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