生活の場である特別養護老人ホームでの看取りを支える看護実践の内容
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概要
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本研究では,生活の場である特別養護老人ホーム(以下,特養)での看取りを支えるために必要な看護実践の内容を明らかにした.特養内での看取り経験をもつ看護師24人に,入居から看取るまでの看護実践について面接調査を行い,得られたデータを質的に分析して特養での看取りを支える看護実践リスト案を作成した.さらに面接調査協力者を含んだ特養看護師を対象として,リスト案に挙げられた看護実践内容の妥当性や追加,修正の有無を問う質問紙調査を実施し,結果をもとに検討,修正を加えた.特養での看取りを支える看護実践は,【看取りを前提に入居を受け入れる】【看取りが近いことを察知して準備する】【看取りが現実のものとなり実践する】【家族や他入居者をフォローしつつケアを振り返る】の4つの局面があり,それぞれ高齢者に対するケア,家族に対するケア,介護職への支援,医師との連携などが含まれていた.
- 2012-03-31
著者
-
松田 千登勢
大阪府立大学 看護学部
-
長畑 多代
大阪府立大学看護学部
-
山内 加絵
大阪府立大学看護学部
-
江口 恭子
大阪府立大学看護学部
-
山地 佳代
大阪府立大学看護学部
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山地 佳代
大阪府立大学大学院看護学研究科
-
江口 恭子
大阪府立大学大学院看護学研究科
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山内 加絵
大阪府立大学大学院看護学研究科
-
長畑 多代
大阪府立大学大学院看護学研究科
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