運動理論からみた知覚とコミュニケーション(招待講演,オーガナイズドセッション「音声知覚生成インタラクション・音声認識合成統合技術」,音声知覚生成/聴覚コミュニケーション,一般)
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概要
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音声知覚の運動理論は,言語音の知覚が,その生成過程を参照することによって行われるという考え方である.この理論は,言語音の知覚が,不変的特徴量の欠如や分節境界の欠如にもかかわらず安定して行われることの説明として1960年代に提唱された.以来その妥当性について論争が続いてきたが,最近の脳機能計測の進展に伴い,再び脚光を浴びている.本研究では,研究の歴史や最近の動向を,我々の研究例も含めて概説する.運動理論は,言語音の知覚のみならず,感覚と運動の相互作用を本質的要素として含む音楽やスポーツなどにも適用可能である.さらに,コミュニケーションの困難を症状とする自閉症スペクトラム障害などにも重要な示唆をもたらす.
- 2012-06-07
著者
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