動物診療施設で使用されている医薬品調査
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概要
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日本の動物医療現場において、二次診療施設を中心に人用医薬品が多く処方されており、その割合は約9割に達すると言われている。人用医薬品処方率が高いとされている二次診療施設で、もっとも普及率の高い電子会計システムを導入しているA病院一施設の電子会計システムに登録されている医薬品リストを電子的に取得し、人用医薬品および動物用医薬品の登録状況を調査し、薬効分類別に登録薬剤数を比較した。電子会計システムに登録されていた780薬剤のうち、含量の異なる同一薬剤を1とした場合、人用医薬品が511(内服薬290、注射薬221)、動物用医薬品が135(内服薬82、注射薬53)登録されていた。また、同一有効成分別に比較すると、人用医薬品が386(内服薬213、注射薬173)、動物用医薬品が91(内服薬41、注射薬50)となり、製品数および有効成分数ともに人用医薬品の割合が動物用医薬品の約4倍も占めていた。薬効分類別に比較したところ、人用医薬品および動物用医薬品共に、病原微生物に対する医薬品、鎮痛・抗炎症・抗アレルギー薬の割合が多く、腎臓・泌尿器系および感覚器系の薬剤が少なかった。また、動物用医薬品において、腎臓・泌尿器系および感覚器系の薬剤は存在するが、A病院では登録されておらず、抗悪性腫瘍薬は、動物用医薬品が存在しないため、人用医薬品のみ登録されていた。
- 2013-02-28
著者
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