プロジェクトデザインIIIで実践したフォルムと力学を関連付けるデザイン教育
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概要
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本学建築系の構造分野のカリキュラムでは、専門基礎科目を学んだ後、3 年次の専門実技教育科目の総合演習で学生が自ら設定した建物の構造設計を実施し、構造計算書と簡単な構造図としてまとめる。この構造設計演習では構造形状の適否は十分に吟味されない。荷重や部材応力は構造体の形状に依存するため、形と力の関係を意識しなければ、合理的な構造を構築できない。近年、構造体に可動機構を設けて大規模建築物を施工する技術も普及しつつあるが、構造体の動き(形状変化)を扱う力学は初等力学の範囲を超えるため、学部の専門科目では言及されていない。本稿では、建築物の形が力と不可分の関係にあること、形と動きを結びつける力学を理解させるために、学部教育課程の科目で実施した取り組みを報告する。
- 2013-03-00
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